フィンランド語の母音調和について

フィンランド語

訪問ありがとうございます。マリナ(@MAppel_job)です。

日本語にも様々なルールがあります。もちろん、それは外国語でも同じだそうで。

今回は、フィンランド語の特徴の1つである「母音調和」について書きます。

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母音調和について


それでは、母音調和について簡単に説明します。Wikipediaにはこのように書かれています。

母音調和(ぼいんちょうわ)とは、一語の中に現れる母音の組み合わせに一定の制限が生じる現象のこと。同化の一つ。

母音調和 – Wikipedia

私の言葉で説明しますと「1つの単語に母音を使うとき、決められたルール内で母音を使う」ですかね。

母音調和は、フィンランド語だけでなく、フィンランド語と同じウラル語族の「ハンガリー語」や、日本と同じ東アジアの「モンゴル語」にもみられる表現です。

また「かつて日本語にも母音調和はあったかもしれない。」と言われています。

それでは、フィンランド語の母音調和について書いていきます。

フィンランド語の母音調和について

フィンランド語は母音が8つあります。そして、フィンランド語の母音調和は3タイプに分かれます。

  • 前母音まえぼいん・・・y, ö, ä
  • 後母音あとぼいん・・・u, o, a
  • 中立母音ちゅうりつぼいん・・・i, e

それでは、1つずつ見ていきましょう。

フィンランド語の前母音について

前母音は、他に「前舌母音まえじたぼいん」と言われています。感覚的に「口内の前の方で母音の発音をする」感じですね。

フィンランド語の母音ですと “y, ö, ä” に当たります。この3つの文字は、後母音とは一緒にはならないんですね。

ですが、中立母音とは一緒にすることができるんです。

たとえば、フィンランド語の “pöytä : テーブル” という単語があります。 見事に、前舌母音3つを使った単語ですね。

これが “poyta”になったり “pöyta” になったり “poytä” などになることはありません。必ず “pöytä” となるとのことです。

フィンランド語の後母音について

後母音は、他に「後舌母音あとじたぼいん」や「奥舌母音おくじたぼいん」と言われています。感覚的には「口内の後ろの方で母音の発音をする」感じですね。

フィンランド語の母音ですと “u, o, a” に当たりますね。この3つの文字は、前舌母音とは一緒にはならないです。ですが、中立母音とは一緒にすることができます。

たとえば、フィンランド語の “ruoka : 食べ物” という単語があります。こちらも、後舌母音をすべて使った単語ですね。

これが “ryoka” になったり “ruöka” になったり “ruokä” になることはありません。必ず “ruoka” となるとのことです。

フィンランド語の中立母音について

中立母音《ちゅうりつぼいん》は、感覚的に「口内の真ん中あたりで母音の発音をする」感じですね。

フィンランド語の母音ですと “i, e” に当たります。この中立母音は、中立母音だけでも単語に使えますし、先ほども言ったとおり、前舌母音 と後舌母音と一緒にすることができます。

たとえば、フィンランド語の “helmi : 真珠” という単語があります。こちらも、中立母音の2つの文字が使われていますね。

前舌母音とも合わせましょう。たとえば “keittiö : 台所” という単語があります。

こちらの母音を抜き出すと “e, i*2, ö” となり、前舌母音と中立母音が一緒になっていることがわかります。

後舌母音とも合わせてます。keittiöつながりの単語を紹介しますね。”keitto : スープ”という単語があります。

 こちらの母音を抜き出すと “e, i, o” となり、後舌母音と中立母音が一緒になっていることがわかりますね。

“keittiö” と “keitto” ...結構、似ていてややこしいです。両方、かかわりのある単語ですし。

フィンランド語の母音調和の例外

さて、フィンランド語の母音調和について軽く見てきました。今までのことをまとめます。

前舌母音(前母音)

  • 前舌母音だけで単語を作る
  • 後舌母音とは一緒にならない
  • 中立母音とは一緒になる

後舌母音(後母音)

  • 後舌母音だけで単語を作る
  • 前舌母音とは一緒にならない
  • 中立母音とは一緒になる

中立母音

  • 中立母音だけで単語を作る
  • 前舌母音と後舌母音と一緒になる

これらのルールが、母音調和にはありました。

しかし、これが「単語と単語の組み合わせ」になると、前舌母音と後舌母音を一緒にすることができます。

せっかくなので、pöytäつながりで「机」というフィンランド語の単語も一緒に紹介しますね。

kirjoituspöytä : 机

英語の “desk” と違い、長い単語ですね。

この “kirjoituspöytä” は “kirjoitus(書くこと)+pöytä(テーブル)” の2つの単語でできています。

母音調和のルールからはズレていますが、まったく問題ないということですね。

フィンランド語ですと「机」という漢字はこういった感じになるんですね。

まとめ

今回は「フィンランド語の母音調和について」書きました。

「”ä, ö” の文字をどうやって使ったらいいかわからない。」というのも、母音調和のルールがわかっていれば解決できそうですね。

すべてが、そうとは限らないと思いますが。日本語も例外ありますので。

そして、下の記事もおすすめです。

※今回もWiktionaryを参考にしました。

Wiktionary, the free dictionary

読んでいただき、ありがとうございました。他の記事もお読みいただけると嬉しいです。

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