訪問ありがとうございます。マリナ(@MAppel_job)です。
身近な単語を紹介しますね。身近な単語といえば「家族」や「友人」といった言葉でしょう。
今回は「フランス語の単語-家族-」について書いていきます。
※今回もWiktionaryを参考にしました。
Wiktionary, the free dictionary
フランス語で「家族」
最初に「家族」です。英語ですと “family” となりますね。
フランス語で、このように言います。
la famille : 家族
こちらの単語は女性名詞ですね。英語と形が似ています。
今回、紹介する単語は以下の通りです。
- 父
- 母
- 子ども
- 息子
- 娘
- 兄弟
- 姉妹
- 赤ちゃん
それでは順番に見ていきましょう。
フランス語で「父」
まずは「父」の言い方です。英語ですと “father” となりますね。
フランス語で、このように言います。
père : 父
古フランス語、中期フランス語では “pere : 父” だったそうです。語源は、インドヨーロッパ祖語の “*ph₂tḗr : 父” からですね。
フランス語で「母」
次に「母」の言い方です。英語ですと “mother” となりますね。
フランス語で、このように言います。
mère : 母
こちらも、古フランス語と中期フランス語では “mere : 母” となっています。なぜ “è” となったのでしょうか。
インド・ヨーロッパ祖語の “*méh₂tēr : 母” から来ています。
先ほどの “père” と形がかなり似ているので覚えやすいですね。
フランス語で「子ども」
次に「子ども」の言い方です。英語ですと “child” となりますね。
フランス語で、このように言います。
enfant : 子ども
今までの単語は英語と似ていましたが、こちらの単語は似ていませんね。しかし、英単語の “infant : 幼児” とは似ています。
“enfant”, “infant” とも、元はラテン語の “īnfāns : 幼児” から来ています。
フランス語で「息子」
次に「息子」の言い方です。英語ですと “son” となりますね。
フランス語で、このように言います。
fils : 息子
今回の単語の中で、一番形が変わっているなと感じます。ちなみに、複数形も “fils” になりますね。
元々は、ラテン語の “fīlius : 息子” から来ています。
フランス語で「娘」
次に「娘」の言い方です。英語ですと “daughter” となりますね。
フランス語で、このように言います。
fille : 娘
先ほどの “fils” と同じで “f” から始まっていますね。元は、ラテン語の “fīlia : 娘” から来ています。
今回紹介するフランス語の単語の中で、英語と似ていないのは “fils” と “fille” だけとなります。
フランス語で「兄弟」
次に「兄弟」の言い方です。英語ですと “brother” となりますね。
フランス語で、このように言います。
frère : 兄弟
“père” と “mère” とかなり形が似ていますね。英語の “brother” と似ていない感じがします。
ですが “frère”, “brother” とも、インド・ヨーロッパ祖語の “*bʰréh₂tēr : 兄弟” が語源です。
フランス語で「姉妹」
次に「姉妹」の言い方です。英語ですと “sister” となりますね。
フランス語で、このように言います。
sœur(soeur) : 姉妹
“sœur” と “soeur” の2つの表記がありますが、正しくは “sœur” の方みたいです。しかし、パソコンで打つときは “soeur” となってしまいますね。
“œ” なんて、キーボードにありませんし。
ですが、中期フランス語では “soeur” という表記だったそうですね。元は、インド・ヨーロッパ祖語の “*swésōr” から来ています。
フランス語で「赤ちゃん」
最後に「赤ちゃん」の言い方です。英語ですと “baby” となりますね。
フランス語で、このように言います。
bébé: 赤ちゃん
こちらの単語、元はニコラ・フェリーという方のあだ名から来ています。
Nicolas Ferry - Wikipedia
彼は、フランス人です。スタニスワフ・レシチニスキの宮廷があるロレーヌ公国で一生を暮らしました。
スタニスワフ・レシチニスキは、ポーランド・リトアニア共和国の国王で、後にロレーヌ大公となった方です。
ロレーヌ公国は、今のフランス・ロレーヌ地方にあった公国です。
その、スタニスワフに “bébé” と呼ばれたのが、現在のフランス語で「赤ちゃん」を意味するように。
“bébé” は、英語の “baby” に似ていますが、関係はないとのこと。
bébé - Wiktionary
人のあだ名が、後世にまで受け継がれてるのは興味深いなと感じました。
まとめ
今回は「フランス語の単語-家族-」について書きました。最後の最後で、世界史の話が入ってきたのは、自分でも驚きましたね。
こういう、世界史の話もたまにはいいですね。
読んでいただき、ありがとうございました。他の記事もお読みいただけると嬉しいです。