「黒猫のタンゴ」イタリア語では黒猫は出てこない

歌詞比較

訪問ありがとうございます。マリナ(@MAppel_job)です。

1969年に発売され、人気となった「黒猫のタンゴ」ですが、元々はイタリア語の歌だというのは知っていましたか。

「黒猫のタンゴは」日本のみならず世界中でも歌われているんです。

今回は「各国の『黒猫のタンゴ』の違い」について書きます。

スポンサーリンク

日本語では「黒猫のタンゴ」

最初に、私たちに馴染みのある日本語バージョンの「黒猫のタンゴ」についてです。

1969年に、当時6歳だった皆川おさむさんが「黒猫のタンゴ」を歌われました。

彼にとってのレコードデビュー曲だった歌は、当時のみならず現在でも知られている有名な曲となってます。

そんな日本語バージョンの「黒猫のタンゴ」ですが、内容としては「黒猫がやんちゃで困る。それでも愛らしい存在だ」という感じです。

日本語の歌詞なので、わざわざ説明せずとも歌を聴けば内容はわかるのですが、念のため簡単にまとめました。

歌詞の中に魚が出てきますが、これは日本っぽいなと感じます。

なぜなら、猫は元々は肉食であり、魚を食べるために生きていたわけではなかったからですね。

言われてみれば、猫以外のネコ科の動物(ライオンとか)魚を食べているシーンを見たことない気がします。

これは、昔の日本人が肉食を禁止され魚食中心の生活に。それが、猫にも影響するようになったそうで。

昔も今も「和食と言えば魚」なので、日本語バージョンの「黒猫のタンゴ」でも、魚が当たり前に出てくるのですね。

イタリア語では「Volevo un gatto nero」

次に、オリジナルであるイタリア語バージョンの「黒猫のタンゴ」についてです。

イタリア語原題では「Volevo un gatto nero」

意味は「黒猫がほしかった」です。

なんと、日本語バージョンと違い、イタリア語バージョンでは黒猫は出てこないのです。

おそらく、存在はしているのでしょうが、出てくるのは子供2人だけ(白猫も?)のようです。

日本語バージョンが発売されたのと同じ1969年に、イタリアの「ゼッキーノ・ドーロ」で有名に。ゼッキーノ・ドーロとは、イタリアのボローニャ市で開催される童謡コンテストのことです。

「Volevo un gatto nero」の歌詞は「子供が友達に『動物園の動物あげるから、黒猫ちょうだい』って言ったのに、くれたのは白猫じゃん」というような内容。

黒猫がほしかった子は、なぜか友達から白猫をもらいます。それに怒ってしまってるという。

子供が、ワニやらキリンやら友達に堂々と上げちゃおうとしている感じ、何とも不思議な感じがします。

家族は動物園かサーカスでも経営してるのでしょうか。

それにしても、どうして友達は黒猫を渡さなかったのでしょう。気になって調べたかったのですが、よくわからず。

もしかすると、黒猫は生まれていたが捨てられてしまった可能性があります。イタリアでは「黒猫=不吉」というイメージがあったそうで。

まぁ、ヨーロッパ全体でそうだった気が。日本でも黒猫は不吉だと言われてきましたし。

今は、黒猫に不吉なイメージを持つ人は多くないと思いますが。

人間のエゴで捨てられた黒猫を弔うために「黒猫の日」があるとのこと。二度と繰り返さないのが大事です。

「Volevo un gatto nero」は1969年と昔の曲ですが、その当時の人達が黒猫に対してどのような気持ちを抱いていたのはわかりません。

ただ、どうして「子供が黒猫をもらえなかったのか」不思議ですね。後、どうやって大型動物を友達にプレゼントしようとしたのか気になります。

フィンランド語では「Mustan kissan tango」

最後に、フィンランド語バージョンの「黒猫のタンゴ」についてです。

フィンランド語では「Mustan kissan tango」と言い、意味は「黒猫のタンゴ」です。日本語バージョンと同じですね。

Mustan kissan tangoは、1971年に発売。イタリア語バージョンより、2年遅かったんですね。

「Mustan kissan tango」の内容は「日本から黒猫がやってきて、タンゴを踊っている(ように遊んでいる?)んだ」という感じでしょうか。

長い糸が出てくるので「タンゴを踊る=猫がおもちゃで遊ぶ」というイメージが頭に浮かびます。

おもしろいことに、元がイタリア語の歌なのに「日本からやってきた」となっています。

一体、当時どのくらいのフィンランド人の子が、日本という国を知っていたのでしょう。ここで、日本が出てくるなんて不思議ですね。

2番目の歌詞には「saapasjalkakissa:長靴をはいた猫」が出てきますが、それよりもタンゴを踊る猫がいいと。

子供からすると、勇敢な猫より遊んでくれる猫の方がいいものかもしれません。私もですね。

まとめ

今回は「各国の『黒猫のタンゴ』の違い」について書きました。

童謡は各国の言葉によく変換されますが、馴染みのある曲なので歌いやすいかもしれません。外国語の勉強にもなるでしょう。

今回は「ヨッセンスクールのアドベントカレンダー」として、この記事を登録しました。私の担当は12月19日でした。

下にリンクを貼りますので、お時間のあるときにご覧ください。12月9日も私の担当でした。

ヨッセンスクール(2022年) Advent Calendar 2022 - Adventar

※下記の記事を参考にしました。

黒ネコのタンゴ - Wikipedia
ギョギョ!「猫は魚が好き」の定説は日本だけ?歴史から真相と理由を探る | 和樂web 日本文化の入り口マガジン
イタリア黒猫の日 | かぎしっぽ

読んでいただき、ありがとうございました。他の記事もお読みいただけると嬉しいです。

タイトルとURLをコピーしました