訪問ありがとうございます。マリナ(@MAppel_job)です。
マイナーな言語でも、勉強をしていると簡単な文章を書きたくなりますね。
今回は「スコットランド・ゲール語の “bi”-現在形肯定文-」について書いていきます。
スコットランド・ゲール語の動詞 “bi” について
まずは、スコットランド・ゲール語の動詞 “bi” について説明しますね。これは、英語でいう “be動詞” です。
つづりはとても似ていますが、スコットランド・ゲール語の発音は “/pi/” となります。
こちらの動詞は、現在形でどのような変化をするのでしょうか。
スコットランド・ゲール語の動詞 “bi” の現在形肯定文
それでは、スコットランド・ゲール語の動詞 “bi” の現在形肯定文について書いていきます。といっても、非常にシンプルな形となっていますね。
スコットランドゲール語で “tha”
英語の「be動詞の現在形肯定文」は3つあります。”am, are, is” のことですね。
しかし、スコットランド・ゲール語は1つだけしかないのです。
tha : ~です
「とても簡単です。」と言いたいところです。ですが “bi → tha” と変わっているので、そうでもないですね。
とてもシンプルな変化なのですが、これを使うには「英語や日本語とは違う考え」を持たなくてはなりません。
なぜならば、スコットランド・ゲール語は、英語と日本語と語順が違うからです。
どんな感じになるのか “toilichte : 幸せな” という単語を使って書きますね。
スコットランド・ゲール語で「○○は幸せです」
スコットランド・ゲール語で「私は幸せです。」はこうなります。
Tha mi toilichte. : 私は幸せです。
これを分解すると、このようになります。
- tha : ~です
- mi : 私は
- toilichte : 幸せな
英語と比較しますね。
Tha mi toilichte. : I am happy.
そうです。英語は、be動詞が前に出るのは疑問形のときに対して、スコットランド・ゲール語では “tha” は疑問形でなくても前に出るのです。
そして “tha” は、人称代名詞が変わったとしても形が変わることはありません。なので、真ん中の人称代名詞(主語)を変えればいいだけですね。
そして、人物名でも同じ変化をします。
人称代名詞に関した記事を書いてありますので、下に載せます。
もう1つ例を挙げたいと思います。”brònach : 悲しい” という単語を使いますね。
Tha sinn brònach. : 私たちは悲しんでいます。
こちらも分解しますね。
- tha : ~です
- sinn : 私たちは
- brònach : 悲しい
英語と比較します。
Tha sinn brònach. : We are sad.
スコットランド・ゲール語で「これは小さいです」
さて、今まで「人称代名詞を使っての現在形肯定文」を説明しました。それでは「指示代名詞(これは、あれは)」では、どうなるのでしょうか。
“beag : 小さい” という単語を使って書きますね。
スコットランド・ゲール語で「これは小さいです。」は、
Seo beag. : これは小さいです。
と言います。
こちらも分解してみますね。
- seo : これは
- beag : 小さい
英語と比較します。
Seo beag. : This is small.
とてもシンプルな文章ですね。英語では “is” を使っていますが、スコットランド・ゲール語は何も使わない感じです。
先ほどの “tha” も使わないようです。英語よりも、日本語に近い感じでしょう。
他の指示代名詞も、同じ形になります。指示代名詞について書いた記事がありますので、下に載せますね。
まとめ
今回は「スコットランド・ゲール語の “bi”-現在形肯定文-」について書きました。主語が変わることで、文章の形が変わるのは不思議でした。
ですが、すべて “tha(もしくは使わない)” で文章が作れるのは楽ですね。
※今回もWiktionaryとDuolingoを参考にしました。
Wiktionary, the free dictionary
Duolingo - The world's best way to learn Scottish Gaelic
読んでいただき、ありがとうございました。他の記事もお読みいただけると嬉しいです。