訪問ありがとうございます。マリナ(@MAppel_job)です。
外国語で「自分の好きな物など」を言えたら、楽しいなと思います。
今回は「スコットランド・ゲール語の動詞 -Is toil le. . .-」について書いていきますね。
スコットランド・ゲール語で “Is toil le~” とは
さて、スコットランド・ゲール語で “Is toil le. . .” の意味を書いていきます。”Is toil le. . .” とは「~は~が好きです。」という意味になります。
Is toil le. . . : ~は~が好きです。
英語と比較します。...と言いたいところですが、まずは “Is toil le . . .” について説明してみましょう。
“Is toil le. . .” を分解してみる
さて、こちらの “Is toil le. . .” を分解してみましょう。
- is : 英語でいう “am, are, is” のこと
- toil : 望む、喜ばせる
- le : ~によって、~と
というようになります。
“is” は “am, are, is” の役割を果たしています。しかし “am, are, is” の役割を果たしているのは他にもありますね。それが “tha” です。
英語でいう “am, are, is” が2つもある。違いはなんでしょう。この2つの違いは「主語」と「目的語」に関係があります。
is → 「主語」と「目的語」を繋げるときに使う
tha → 「主語」と「目的語」は繋げない
つまり、今回の “Is toil le. . . : ~は~が好き” では “tha” は使えないということです。「~が好き」というときは、普通は「目的語」がいりますから。
まぁ、日本語では「猫が好き。」となることもあります。なので、まるで「目的語が、主語になっている錯覚」はあるのですが。
とりあえず、スコットランド・ゲール語も英語も「主語」と「目的語」は抜かせないことでしょう。どちらも代名詞ごとに動詞が変化する言語ではないので。
“Is toil le. . .” の主語はどこにあるのか
さて、ここまで読んで「あれ?」と思うことがないでしょうか。もう一度 “Is toil le. . .” を分解したものを下に載せますね。
is : 英語でいう “am, are, is” のこと
toil : 望む、喜ばせる
le : ~によって、~と
そうです。まだ「主語」と言えるものが存在しないのです。では「主語となる単語」は、どこに置かれるのか。
答えは “le” の後に、人称代名詞をつけるということです。下に “le” と人称代名詞を繋げた表を載せます。
leam : 私と~、私によって~ | leinn : 私たちと~、私たちによって~ |
leat : あなたと~、あなたによって~ | leibh : あなたたちと~、あなたたちによって~ |
leis : 彼と~、彼によって~ leitha : 彼女と~、彼女によって~ | leotha : 彼らと~、彼らによって~ |
どうやって “leam”や “leat” という形になるのかは、次の段落で説明しますね。
それから、英語でも「”Is toil le. . .” を正しく訳せない。」とのこと。なので “Is toil le. . .” は、1つのフレーズとして覚えた方がいいですね。
スコットランド・ゲール語で「私は猫が好きです」
それでは、まず「私は猫が好きです。」をスコットランド・ゲール語にします。スコットランド・ゲール語で、
Is toil leam cat. : 私は猫が好きです。
と言います。
英語と比較します。
Is toil leam cat. : I like a cat.
“cat”は「猫」という意味です。英語と一緒ですね。
上のフレーズを見ると、スコットランド・ゲール語と英語では、文章の構造がかなり違うのがわかります。
こちらの “leam” は、
le + mi
に分解することができます。
“le + mi” が “leam” となるのは、予想もつきません。この “mi” は、人称代名詞の1つですね。下に、人称代名詞についての記事を載せます。
今回、ここでは “mi : me(私に)” として扱っています。
スコットランド・ゲール語で「あなたは犬が好きです」
次に「あなたは犬が好きです。」ですね。スコットランド・ゲール語で、
Is toil leat cù. : あなたは犬が好きです。
と言います。
英語と比較します。
Is toil leat cù. : I like a dog.
“cù” は、英語で「犬」という意味ですね。”leat” は、
le + tu
に分解することができます。
今回、ここでは “tu : you(あなたに)” として扱っています。
スコットランド・ゲール語で「彼は鳥が好きです」
次に「彼は鳥が好きです。」ですね。スコットランド・ゲール語で、
Is toil leis eun. : 彼は鳥が好きです。
と言います。
“eun” は「鳥」という意味ですね。今までの流れでいうと “leis” は、
le + e
と分解できそうです。
今回、ここでは “e : him(彼に)” として扱っています。
しかし “le + e → leis” となるのは不思議ですね。
スコットランド・ゲール語で「彼女は馬が好きです」
次に「彼女は馬が好きです。」ですね。スコットランド・ゲール語で、
Is toil leatha euch. : 彼女は馬が好きです。
と言います。
英語と比較します。
Is toil leatha euch. : I like a horse.
“euch” は「馬」という意味ですね。”leatha” は、
le + i
に分解できます。
今回、ここでは “i : her(彼女に)” として扱っています。
“le + i → leatha” と覚えるのではなく “leatha” として覚えた方がよさそうですね。
スコットランド・ゲール語で「私たちは猿が好きです」
次に「私たちは猿が好きです。」ですね。
Is toil leinn muncaidh. : 私たちは猿が好きです。
と言います。
英語と比較します。
Is toil leinn muncaidh. : We like a monkey.
“muncaidh” は「猿」という意味ですね。”leinn” は、
le + sinn
に分解できます。今までのよりも、想像がつきやすいですね。
今回、ここでは “sinn : us(私たちに)” として扱っています。
スコットランド・ゲール語で「あなたたちは牛が好きです」
次に「あなたたちは牛が好きです。」ですね。スコットランド・ゲール語で、
Is toil leibh bò. :あなたたちは牛が好きです。
と言います。
“bò” は「牛」という意味ですね。”leibh” は、
le + sibh
と分解することができます。これも、想像がつきやすいですね。
今回、ここでは “sibh : you(あなたたちに)” として扱っています。
スコットランド・ゲール語で「彼らは羊が好きです」
最後に「彼らは羊が好きです。」ですね。スコットランド・ゲール語で、
Is toil leotha caora. : 彼らは羊が好きです。
と言います。
英語と比較します。
Is toil leotha caora. : I like a sheep.
“caora” は「羊」という意味ですね。”leotha” は、
le + iad
に分解できます。”le + iad → leotha” は、想像がつきませんね。先ほどの “leatha : 彼女と~・彼女によって~” と、一文字違いです。
今回、ここでは “iad : them(彼らに)” として扱っています。
まとめ
今回は「スコットランド・ゲール語の動詞 -Is toil le. . .-」について書いていきました。直接、英語に訳せないのは興味深かったですね。
動詞について、また新しい単語を見つけたら書いていきます。
※今回もWiktionaryとDuolingoを参考にしました。
Wiktionary, the free dictionary
Duolingo - The world's best way to learn Scottish Gaelic
読んでいただき、ありがとうございました。他の記事もお読みいただけると嬉しいです。