訪問ありがとうございます。マリナ(@MAppel_job)です。
前回は「フィンランド語の動詞-タイプ5-」について書きました。
他の動詞のタイプをご覧になりたい方は、こちらのまとめからお願いします。
今回は「フィンランド語の動詞-タイプ6-」について説明していきます。
フィンランド語の動詞-タイプ6の動詞-とは
この動詞の特徴は、動詞の最後が “-eta / -etä” で終わるということです。
たとえば “suureta”, “tarketa”, “edetä” のような動詞のことですね。
suuretaは「より大きくなる」という意味です。英語だと “to grow bigger” になります。
tarketaは「とがらせる」という意味です。英語だと “sharpen” になります。
まったく関係ないですが、日本語の「シャーペン」に音が似ている英単語ですね。
edetäは「進める」という意味です。英語だと “advance, proceed” になります。
フィンランド語の動詞-タイプ6の動詞-を現在形に活用する
それでは、先ほどの3つの動詞を活用していきますね。今回も、現在形肯定に直していきます。最初に、語尾の形を載せます。
-n(私は) | -mme(私たちは) |
-t(あなたは) | -tte(あなたたちは) |
-ee(彼は) | -vat / -vät(彼らは) |
フィンランド語の動詞-タイプ6-では、子音階程交替をする必要があります。
子音階程交替とは、単語をある形に変化させるときに、その単語の最後らへんの子音が変わることです。
今回は「弱階程から強階程」となっています。
また、どの動詞のタイプでもありましたが、このタイプの動詞も母音調和を考える必要があります。
母音調和とは、単語内で似たような母音を使うことですね。
“suureta” の場合
まずは “suureta” を現在形肯定に直していきます。
最初に、suuretaの “ta” を取ります。
suureta → suure
次に “ne” をつけます。
suure → suurene
最後に、代名詞ごとに合った語尾をつけて完成です。
人称代名詞につきましては、こちらの記事で説明しています。
Minä suurenen : 私はより大きくなる | Me suurenemme : 私たちはより大きくなる |
Sinä suurenet : あなたはより大きくなる | Te suurenette : あなたたちはより大きくなる |
Hän suurenee : 彼はより大きくなる | He suurenevat : 彼らは大きくなる |
代名詞「彼ら」の最後は “-vat” となっていますね。これは “suurene” の母音が “a, o, u” のグループと一緒になるからです。
“tarketa” の場合
次に “tarketa” ですね。
まず、tarketaの “ta” を取ります。
tarketa → tarke
次に “ne” をつけます。
tarke → tarkene
今回は子音階程交替をする必要があります。“k → kk” の形にしますね。
tarkene → tarkkene
最後に、代名詞ごとに合った語尾をつけます。
Minä tarkkenen : 私はとがらせる | Me tarkkenemme : 私たちはとがらせる |
Sinä tarkkenet : あなたはとがらせる | Te tarkkenette : あなたたちはとがらせる |
Hän tarkkenee : 彼はとがらせる | He tarkkenevat : 彼らはとがらせる |
代名詞「彼ら」の最後が “-vat” となっていますね。これは “tarkkene” の母音が “a, o, u” のグループと一緒になるからです。
“edetä” の場合
最後に “edetä” を活用していきましょう。
まず、edetäの “tä” を取ります。
edetä → ede
つぎに “ne” をつけますね。
ede → edene
そして、これも子音階程交替をしていきます。“d → t” に変えていきます。
edene → etene
最後に、代名詞ごとに合った語尾をつけて完成です。
Minä etenen : 私は進める | Me etenemme : 私たちは進める |
Sinä etenet : あなたは進める | Te etenetteあなたたちは進める |
Hän etenee : 彼は進める | He etenevät : 彼らは進める |
代名詞「彼ら」の最後が “-vät” となっていますね。これは、”etene” の基本形 “edetä” の母音が “ä, ö, y” と一緒のグループになるからです。
まとめ
今回は「フィンランド語の動詞-タイプ6-」について書きました。私自身も、がんばって勉強していきたいと思います。
※今回はこちらの本を参考にしました。
フィンランド語文法ハンドブック | 吉田欣吾 | 言語学 | Kindleストア | Amazon
読んでいただき、ありがとうございました。他のフィンランド語の記事でも、このような動詞の使い方を紹介しています。お読みいただけると嬉しいです。