訪問ありがとうございます。マリナ(@MAppel_job)です。
文章を書いたり、会話をしたりするときに必要な単語があります。それは「人称代名詞(私は、あなたは)」ですね。
今回は「フランス語の人称代名詞」について書いていきます。
フランス語の人称代名詞
最初に、フランス語の人称代名詞の表を下に載せます。
je : 私は | nous : 私たちは |
tu : あなたは | vous : あなたたちは |
il : 彼は elle : 彼女は | ils: 彼らは elles : 彼女らは |
それでは順番に見ていきましょう。
フランス語の “je”
まずは、英語でいう “I” ですね。フランス語で、
je : 私は
と言います。
形は英語と似ていませんが “je” も “I” も、インド・ヨーロッパ祖語の “*éǵh₂” から来ています。
“*éǵh₂” がラテン語で “ego : I” となり、俗ラテン語で “*eo” となりました。それが、フランス語で “je” に変わりました。
ちなみに、ラテン語は「文語ラテン語」 で、俗ラテン語は「口語ラテン語」とのこと。
フランス語の “tu”
次に、英語でいう “you(単数形)” ですね。フランス語で、
tu : あなたは
と言います。
こちらは、英語の “thou : あなたは” と由来が一緒です。元は、インド・ヨーロッパ祖語の “*túh₂” から来ていますね。
フランス語の “il”
次に、英語で “he” ですね。フランス語で、
il : 彼は
と言います。
元はラテン語の “ille : 彼、彼女” から来ていますね。
フランス語の “elle”
次に、英語でいう “she” ですね。フランス語で、
elle : 彼女は
と言います。
こちらも、先ほどの “il” と同じく、ラテン語の “ille” が語源です。
フランス語の “nous”
次に、英語でいう “we” ですね。フランス語で、
nous : 私たちは
と言います。
こちらは、イタリック祖語の “*nōs :私たちは” から来ていますね。フランス語の方言では “nous” の代わりに “je” を使うそうです。
フランス語の “vous”
次に、英語でいう “vous” ですね。フランス語で、
vous : あなたたちは
と言います。
元は、イタリック祖語の “*wōs : あなたたちは” から来ていますね。フランス語では、親しい中では “tu” を使いますが、それ以外では “vous” を使います。
フランス語の “ils”
次に、英語でいう “they” ですね。フランス語で、
ils : 彼らは
と言います。
こちらの単語は、俗ラテン語の “illī(元の形は “ille”)” に、複数形の “-s” がついた形です。古フランス語では「彼」も「彼ら」も “il” で表していたとのこと。
そこに、やがて “-s” がついて現在の形 “ils” となりました。しかし、今でも古フランス語のような形 “il : 彼、彼ら” を使っている、フランス語の方言もあるそうです。
フランス語の “elles”
最後に、英語でいう “they” ですね。フランス語は、英語と違い「彼ら」に男女の区別があります。
フランス語で、
elles : 彼女らは
と言います。
元は、イタリック祖語の “illās(元の形は “ille”)” から来ています。”ille” という単語、かなり使われていますね。
まとめ
今回は「フランス語の人称代名詞」について書きました。”nous” の代わりに “je” が使われるのはおもしろいなと感じました。
※今回もWiktionaryを参考にしました。
Wiktionary, the free dictionary
読んでいただき、ありがとうございました。他の記事もお読みいただけると嬉しいです。