訪問ありがとうございます。マリナ(@MAppel_job)です。
せっかく、スコットランド・ゲール語をDuolingoで少し勉強したので、それについての単語も増やそうと思っています。英語とはかなり違うようですが。
今回は「スコットランド・ゲール語で1月~12月」について書いていきます。
ラテン語由来の言葉なのか、そうでないのか楽しみです。
スコットランド・ゲール語とは
スコットランド・ゲール語とは、イギリスのスコットランドで古くから話されている言語の1つです。しかし、ネイティブ話者はかなり少ないようで。
そんなスコットランド・ゲール語を、誰もが使っている月名を通して紹介していきますね。
スコットランド・ゲール語で1月~12月まではなんと言うか
それでは、1月から順番に見ていきたいと思います。
スコットランド・ゲール語で「1月」
最初に、スコットランド・ゲール語で「1月」の言い方です。英語ですと “January” となりますね。
Am Faoilleach : 1月
こちらの単語は男性名詞です。
am : the、 彼らが、~に
“faoilleach” は、2つの単語に分けることができます。
faol : オオカミ
teach : (ウサギやモグラなどが掘った)穴、隠れ場
なんと、オオカミが出てくるのですね。”teach” に「隠れ場」という意味があるので「オオカミを防ぐための隠れ場」といった感じでしょうか。
しかし、オオカミはスコットランドでは絶滅している動物のようです。なので、かなり古い形の表記となるみたいですね。
これから紹介する月名も、古い表記に変わりはないでしょう。
ちなみに、旧暦(ユリウス暦)のカレンダーではなく、新暦(グレゴリオ暦)だそうです。
スコットランド・ゲール語で「2月」
次に、スコットランド・ゲール語で「2月」の言い方です。英語ですと “February” となりますね。
An Gearran : 2月
こちらの単語は男性名詞です。”an” も “am” と同じような意味です。
an : the、彼ら、~に
“gearran” は、1つの単語と接尾辞に分けることができます。
gaerr : 短い
-an ← 接尾辞のこと
なるほど “an” には、定冠詞の他に「接尾辞」の役割があるのですね。 たしかに、2月は一番短い月なので、納得のいく単語です。
スコットランド・ゲール語で「3月」
次に、スコットランド・ゲール語で「3月」の言い方です。英語ですと “March” となりますね。
Am Màrt : 3月
こちらの単語は男性名詞です。
英語と、かなり形が似ていますね。なんと、ラテン語の “Martius : マルティウス(軍神マルスのこと)” から来ているようです。
Martiusは、スコットランド・ゲール語にとっては外来語なので、形もあまり変わらなかったかもしれません。形がかなり変わるケースもありますが。
どうやら、ここまで英語と形が似ているのは、3月だけですね。
スコットランド・ゲール語で「4月」
次に、スコットランド・ゲール語で「4月」の言い方です。英語ですと “April” となりますね。
An Giblean : 4月
こちらの単語は男性名詞です。
また、英語と形がかなり変わってしまいました。Wiktionaryを漁っても “giblean” が何を指すのか解説がありませんでした。
なので、下記のサイトに行き意味を見てきました。
The Gaelic Calendar – Celtic Life International
このサイトによると、スコットランド・ゲール語で4月は「伐採(切り取り)の月」とされているそうです。
別の言い方に “a’ Ghiblinn” がありますが、こちらは女性名詞とのことです。
スコットランド・ゲール語で「5月」
次に、スコットランド・ゲール語で「5月」の言い方です。英語ですと “May” となりますね。
An Cèitean : 5月
こちらの単語は男性名詞です。
ここで、スコットランド・ゲール語の特徴である「記号がついた文字」が出てきました。
文字に記号がつかないのは英語だけな気がしますので、特徴的かどうかは怪しいですけど。
“Cèitean”は、”Cétshamain : 夏の初め” から来ているようです。なるほど、日本でも「夏は5月から。」というイメージですね。
日本の場所によっては、5月でも霜が降りたりしますが、日中熱いことには変わりありません。
Beltane - Wikipedia
別の言い方に “a’ Mhàigh” があります。女性名詞ですね。ラテン語の “Maius : 5月” が由来です。
“Maius” は、元は “Maia : マイア(ギリシャ神話とローマ神話の女神)” から来ています。
スコットランド・ゲール語で「6月」
次に、スコットランド・ゲール語で「6月」の言い方です。英語ですと “June” となりますね。
An t-Ògmhios : 6月
こちらの単語は男性名詞です。
なんと “-(ハイフン)” が出てきました。発音の関係でしょうか。
こちらの単語は2つに分けることができます。
òg : 新しい
mìos : 月(天体の)
1年の真ん中の月なのに「新しい月」が使われているのは不思議ですね。
スコットランド・ゲール語で「7月」
次に、スコットランド・ゲール語で「7月」の言い方です。英語ですと “July” となりますね。
An t-Iuchar : 7月
こちらの単語は男性名詞です。
「温暖な月」とか「虫の月」とかの意味があるようですね。”warm : 温かい” と “worm : 虫” という単語、混同しそうです。
Na Míonna, Na Mìosan, Ny Meeghyn (in Irish, Scottish Gaelic, and Manx), Cuid 4 as 4 | Irish Language Blog
ちなみに「暖かい」は “blàth” とも言います。Duolingoで学んだのは、こちらの方でした。なので “blàth” の方が一般的なようですね。
暖かい...月なのでしょうか。スコットランドも7月は暑そうですが、どうなんでしょう。
ただ、食べ物とかの保存には気をつけた方がいい月ですね。北半球ならば。
スコットランド・ゲール語で「8月」
次に、スコットランド・ゲール語で「8月」の言い方です。英語ですと “Augast” となりますね。
An Lùnastal : 8月
こちらの単語は男性名詞ですね。
古アイルランド語の “Lugnasad : 8月” が由来です。他に「収穫の最初の日」という意味もあります。
スコットランド・ゲール語で「9月」
次に、スコットランド・ゲール語で「9月」の言い方です。英語ですと “September” となりますね。
an t-Sultain : 9月
こちらの単語は女性名詞です。”sult : 脂肪のある、太った” という意味があります。 “-an” は、先ほども言ったとおり接尾辞ですね。
9月は実りの秋なので、おいしいものがたくさん採れるからなのでしょうね。私も、食欲の秋は好きです。
スコットランド・ゲール語で「10月」
次に、スコットランド・ゲール語で「10月」の言い方です。英語ですと “October” となりますね。
An Dàmhair : 10月
こちらの単語は女性名詞です。
“dàmhair” には「鹿の季節」という意味があるようです。どうやら、鹿は秋が繁殖期とのことです。
シカの恋の季節(平成30年11月16日) | 福井県自然保護センター
鹿が出てくるのはおもしろいですね。スコットランド人は、鹿を大事にしてきたのでしょうか。
スコットランド・ゲール語で「11月」
次に、スコットランド・ゲール語で「11月」の言い方です。英語ですと “November” となりますね。
An t-Samhain : 11月
こちらの単語は女性名詞ですね。”samhain” には「諸聖人の日」や「死者の日」という意味です。キリスト教から来ているそうです。
スコットランド・ゲール語で「12月」
次に、スコットランド・ゲール語で「12月」の言い方です。英語ですと “December” となりますね。
An Dùbhlachd : 12月
こちらの単語は女性名詞です。”dubh : 暗い” から来ています。11月もそうですが、12月もかなり寒くなりますよね。
そして、どんどん日が短くなり、暗くなります。日本にも「冬至(昼が短く、夜が長い)」という日がありますね。
まとめ
今回は「スコットランド・ゲール語で1月~12月」について書きました。月名に男性名詞のモノだったり、女性名詞のモノがあるのはおもしろいなと思いましたね。
統一しないこともあるんですね。
日本の考え方にも近い部分があった気がします。
※今回もWiktionaryを参考にしました。
Wiktionary, the free dictionary
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